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  • 2011.09.13 Tuesday
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家族の事情


久しぶりに、
夫両親の家に
遊びに行ってきました。


夫の父はさすらい人
しょっちゅう旅に出ているもので、
今までお宅でお会いしたのは
まだ2度だけ。
か、顔がよく思い出せない・・・。


T「・・・で、今日はお父様、
お家にいらっしゃるんですか?」

夫「さあ、行ってみないと分かりません


・・・。


お宅に着くと、
お母様が迎えてくれました。


母「まあまあ、よく来たわね。
久しぶりね、元気だった?
最近はどうしてたの?」


といった和やかな再会の挨拶が終わり、
我々の泊まる部屋に荷物を
置きに行きましたが、
やはり夫父はいない様子。


T「お父様は、
やはりいらっしゃらないようですね?」

夫「そうですね、また旅に出ているのでしょう」

T「あなたもクールですねえ」

夫「ま、いつものことですからね」

T「お母様はそれで平気なのですか?」

夫「ま、いつものことですからね」

T「慣れっこという訳ですね。
そう言えば、日本には、
『亭主元気で留守が良い』という
諺もありますが」

(*・・・この諺に関しては、
かつてこんなこともありました↓

夫「・・・そんな日本の諺のことは、
母には決して言わないように」

T「す、すみません。絶対に言いません」

夫「なんか、地雷を踏みそうな予感が
するんですよ」

T「・・そ、そうですよね、
平気そうに見えても、やはり、
お母様は寂しいですよね・・・」

夫「いや、母は旅行が好きではないので、
いいんですよ。それより」

T「はい?」

夫「・・・いや、どうも最近、
母の従姉が離婚したらしくて」

T「え? ・・・えーっと、
お母様の従姉さんと言うと、
結構なお歳なのでは?」

夫「そうなんですよ。
確か旦那は75歳くらい
だったと思いますが、
15年下の女性と、
駆け落ちしたんですよ!」

T「え”ええ!?」

夫「で、それが2年前でね、
別居生活が続いたので、
離婚手続きを取り、
成立したのがつい先日なんです」

T「うわあ・・・!」

夫「という訳でね、
発言にはくれぐれも注意して下さいよ。
何が地雷になるか分かりません。
家族・親戚ネタ、
特に『夫』という言葉には要注意です」

T「わ、分かりました・・・!
お母様を不用意に
傷つけるようなことは・・・」

夫「いや、君が地雷を踏むとね、
母のお喋りが止まらなくなるので。
従姉の元旦那のスキャンダル、
もう誰かに暴露したくてしたくて
堪らないんですからね!
5時間くらい喋り続けますよ!」

T「ひいい!」

夫「・・・君が地雷を踏んだ場合、
僕は逃げますからそのつもりで」




夫家族・・・謎です・・・。


演技派女優への道4


高校生の女の子達を

途方に暮れさせたことに

焦ってしまったtakezo。



T「あ、あの、でもね、

今私が言ったことというのは、

私個人の考えですから!

あなた達が調べたことというのも

正しいのだと思います。

そういう見方もあると思うのです。

色んな見方がありますから!」


高「は、はい・・・」


T「ですからね、こうしませんか?

私が喋ったことについては、

また改めて検討してくれれば嬉しいです。

それで、今日はね、

あなた達がさっき言っていた、

日本人に喋ってほしいという台詞を

私、喋りますから。どうですか?」


「はい! よろしくお願いします!」


救われたような表情になる高校生達。

良かった良かった。



さて、撮影準備を始める高校生達。


高校生Aがビデオカメラを構えると、

Bが鞄から白いボードのようなものを

取り出し、カメラに向けました。

「日本人に訊く」みたいな文字が

ちらと見えました。

なかなか本格的です。

takezo・・・緊張が高まって参りました。



ボードを数秒間撮影させると、

Bはそれを下に降ろし、

喋り始めました。


B「私達は今、日本の本屋さん

△○書店に来ています。

ここで、ゲイシャについて、

日本人に訊いてみたいと思います。


その瞬間、

何かのスイッチが入ってしまった

takezo。



B「それではお願いします。

日本人の方は、ゲイシャについて

どう考えていますか?」


T「はい、それではお話しします。

私が思いますに、フランス人の多くが、

ゲイシャにネガティブなイメージを

抱いていますね? 

そうではありませんか?」


いきなり、

打ち合わせもしなかった逆質問を

高校生インタビュアーにふるtakezo。

咄嗟のことに面食らったBは、

「うんうんうん」という感じで

首を縦にぶんぶん振るのみです。

君、アドリブに弱いぞ!



T「しかし、それは一方的な見方では

ないでしょうか?

パトロンがいて、多彩な芸を身につけ、

それを披露していたゲイシャを、

娼婦と同一視するのは、

果たして正しいのでしょうか?」


B「・・・」


T「ゲイシャの元々の意味は、

芸術を実践する者。つまり、

彼女達は、アーチストだったのです。

歌や楽器や踊りを何年もかけて習い、

文学も嗜んでいました。

彼女達は、日本の伝統文化の継承者です。

そうした面があることも、

是非フランス人の方に知って頂きたい!」


B「・・・」


T「・・・」


A「・・・か、カット!」



やった、やりました。

takezo、初舞台ながら

迫真の演技でした!



・・・が。



高校生達は、

「ありがとうございましたー!」

と言うと、

そそくさと書店を

出て行ってしまいました。

シャイ過ぎですよ、君達。

ほら、こう、もっとさあ、

出演者へのフォローというかさあ、

「お見事でした!」とか

「感動しました!」とか

言ってくれてもいいのにぃ。



・・・。



・・・頭が冷えたところで

思ったのですが、

最初にあれだけ彼女達の言うことを

悉く否定しておいて、

カメラが廻るや、

真逆のことをのうのうと語った

takezoの豹変ぶりに、

いたいけな高校生達は

恐れをなして

逃げて行ったのではないかと・・・。



・・・。



サービス精神だったのに・・・。





あの高校生達の次回の自由研究テーマが、

「日本人は嘘つきだーーホンネとタテマエの文化」

になっていないことを、心から祈ります・・・。



演技派女優への道3


さて。

高校生達から、
「ゲイシャは美しき芸術家、
伝統文化継承者です。
そのことを是非、
日本人のあなたの口から!」
と熱く迫られたtakezo。
前回、前々回の記事をご参照下さい


T「・・・その前に、
私個人の意見を喋ってもいいですか?」

高「どうぞ!」

T「えーっとですね、先ず、
あなた達は、
”ゲイシャは日本の誇りであるが、
そのゲイシャに対して
フランス人は悪いイメージをもっている”
と言いましたが、
私自身は、逆の印象をもっています」

高「え」

T「ゲイシャが日本の誇りであるとか
伝統文化の継承者であるという
好意的な見方は、
フランス人に多いものだと思います。
そう書かれているものをよく眼にしますし、
フランス人が、日本人女性に
”あなたはゲイシャのようだ”という
褒め方をしているのも、
何度か耳にしました。
・・・でもね、
そう言われる日本人女性は、
それを侮辱と感じるんですよ」

高「え・・・」

T「”ゲイシャのようだ”と言われて
侮辱に感じるということは、
我々日本人が芸者に対して
ネガティブなイメージをもっている
ということなんですよね」

高「・・・」

高校生達の目が泳ぎ始めました。


T「それから、
これは私自身の疑問なんですが、
あなた達は、
”ゲイシャにはパトロンがいるから、
娼婦と同一視すべきではない”
と言いました。
確かに、芸者には客を選ぶ自由も
ある程度は認められてようです。
また、芸者自身が、
”自分は芸を売っている”という自負も
もっていたようです。
でも、基本的に、彼女達の多くは、
貧しい家庭から売られて、
買われてきた女の子達です。
それは売買春とは違うのでしょうか・・・?」

高「あ・・・」


T「でも、それよりもね、
私が意外に思っているのは、
フランス人がしばしば
ゲイシャの話題を
口にするということそのものです。
だって、日本にいたら、
日本人同士の普通の会話で
芸者が話題になることなんて
ほとんど皆無なんですよ」

高「あ、あの・・・でも、
ゲイシャって今も存在しますよね?」

T「ええ、それはそうなんですけど、
でも、一般人にはあまり接する機会が
無いですね・・・かなり遠い存在です」

高「・・・」

T「なのにフランスでは、
ゲイシャのことがよく話題になる。
だから、不思議なんです。
フランス人は、どうしてそんなに
ゲイシャに興味があるんでしょうかね?」

高「・・・」


答えられず、
顔を見合わせる高校生女子ふたり。
どうしよう・・・? という表情で、
途方に暮れています。



(続く)


演技派女優への道2


私がフランスに住み始めた

10余年前というのは、

まだ「日本」がそれほど

ブームになっていなかった頃で、

日本(人)の話題はと言えば、

・狭い家に住む、働き過ぎの国民

・慣習的束縛の強いストレス社会

・日本人観光客は必ず集団で

カメラを持っている

といった否定的な内容の方が

多かったと思います。

(あくまで私の認識ですが)。



これらとは別に、

「ゲイシャ」についての言説も

よく耳にしました。



これは、フランスに来たばかりの

私には大変意外でした。

日本で生活していたら、

日本人同士の普通の日常会話で

「芸者」が話題になることなど

ほぼ無い訳ですから。



大半の一般的な日本人にとって、

「芸者」というのは、

疎遠な存在と言えると思います。

ところが、

一般的なフランス人にとっては

「日本」というと、

漏れなくついてくる話題だった訳で、

それで、意外、というか違和感を

感じた訳です。



ところが、

もうひとつ意外だったのは、

その「ゲイシャ」、

大抵のフランス人が、

好意的な語り方をしていた点です。



こう、会食(和食)の場で、

飲み物や食べ物が行き渡っているか等の

細かい心配りを見せたり、

浴衣や和服を着用したときなどにですね、

「ゲイシャのように親切だ/美しい/洗練されている」

という言い方で褒められて、

顔が引き攣ったたという在仏同胞女性は、

少なくないのではないかと思います

(大抵、そういう褒め言葉を使うのは、
いわゆる中年以上の年齢の

男性に多いかと思います)。



私自身も、最初のうちは、

「ゲイシャのように、〜だ」と言われて、

むっとしたりしていたものですが、

そうした言葉を

耳にし続けているうちに、

彼らの多くは本当に他意無く、

相手を褒めるつもりで

「ゲイシャ〜」という言葉を

出しているのではないか? 

と思うようになりました。



現に、

それこそ私が遭遇した高校生達が

言っていたような

http://terre-ciel.jugem.jp/?eid=119)、

「ゲイシャとは、高い教養と芸能、

洗練された話術を身につけ、

豪奢なキモノに身を包んだ、

美しき伝統継承者」といった

語られ方も、わりとあちこちで

見聞きした(する)ものですから。



何かのイベントで、

和服を試着する機会を得た

フランス人女性達に、

フランス人男性が

「ゲイシャのようだね!」と言い、

言われた女性達が素直に喜んでいるのを

目撃したこともありました。



逆に、「ゲイシャのようだ」と

言われてむっとくるのは、

他ならぬ私(達)日本人が、

芸者に対する悪いイメージを

もっているからで。

媚びへつらう男性に冠せられる

「男芸者」という蔑称も

存在するくらいですから。



そういう日本社会の中にある

「芸者」という言葉のもつ悪いイメージを、

一般フランス人は共有していないのです。

だから、「ゲイシャ」という言葉を出して

日本人女性からぎょっとされることになる、

ということも事前に想像できない訳です。



・・・まあ、そんなことに気づきながら、

10余年たった訳です。



・・・。



・・・最近、

「ゲイシャのように、優しい美しい、

洗練されている」といった類の褒め言葉を

めっきりかけられなくなっているのですが。



・・・時代が変わったのか、

takezoに原因があるのか。



・・・。





で、高校生はどうするんだ?

待て、次回!



演技派女優への道1


先日の「絵の意味が変わる」

ここからどうぞ ↓

http://terre-ciel.jugem.jp/?eid=111

を書いたことがきっかけで、

思い出したことがあります。



数年前、パリ市内の日系書店に

行ったところ、

デジタルビデオを持った

フランス人の女の子2人組から

声をかけられました。



「すみませーん。

私達、○×高校の生徒ですが、

インタビューに

応えてもらえませんか?

日本がテーマの質問です。

書店の許可は頂いてます」



・・・数いる客の中から、

takezoに声をかけるとは、

お若いながらお目が高い



T「いいですよ。どんな質問でしょう?」


高「私達、学校の授業で、

ゲイシャについて発表する

ことにしたんです」



・・・ゲイシャって。

こ、高校生・・・。



高「私達、調べたんですが、

フランス人はみんな、

ゲイシャというと娼婦みたいな、

悪いイメージ、偏見を持っています。

でも、ゲイシャは、

パトロンはいましたが、

誰にでも身体を売る

娼婦ではありません。

彼女達は、

美しいキモノを着るだけでなく、

芸術を嗜み、高い教養をもつ、

日本文化の継承者だったんです。

彼女達は日本の誇りです

そのことを、日本人のあなたから

言ってもらいたいんです!」



・・・えーっと。



私が抱いている

「ゲイシャ」のイメージは、

彼女達の描いているものとは

全く逆だったので、

戸惑ってしまったのでした。




さあ、takezo、

高校生達にどう立ち向かう!?

まて、次回!



絵の意味が変わる4


という訳で、
北斎の『神奈川沖浪裏』が
津波の挿絵として使用されている
理由が分かりました。
勿論、夫個人の解釈ではある訳ですが。


が、そもそも私が述べた、
「『神奈川沖浪裏』には、
大波の向こうに見える富士の
ありがたさが描かれている」
という解釈だって、
どこかでそう習って、
そういうものと思い込んでいる、
いち解釈でしか無いんですよね。


勿論、
この絵は津波の絵ではないので、
その点は、確かに欧州人達の誤解です。


が、何故、彼らがそう誤解したのか、
ーー誤解しているのではないか?
と疑ってみることもなく、
彼らが日本人と同じ視点で
この絵を見ているという前提で、
”我が国の誇る名画を
パロディにして揶揄している!”と
被害妄想に陥ったのは
やはり早計でした。


勿論、全て分かっている上で
そうした揶揄的な
扱い方をしている人達だって
いない訳ではないでしょう。


が、少なくとも、高校生達が、
心からの善意で
ポスターを描いてくれたことは
間違いありません。



ちなみに、これが
高校生達の作成した
義援金呼びかけポスター。
2m40cm四方の巨大なものです。



 


キャッチコピーは、
「日本との連帯・波を乗り越えよう!」
とのことです。



T「・・・いやあ、しかし、
こうした社会的な出来事とか
情況その他によって、
いち絵画作品の解釈や意味まで
変わることがあるのだ、
ということを、
今回、目の当たりにしましたよ・・・」


夫「いや、むしろ、
『意味が増えていく』、
と言うべきではないでしょうか。

きっと、この高校生達はね、
数年後、数十年後に、
再びこの北斎の絵を眼にするとき、
”日本は津波の大被害を受けたけど、
あの辛い困難を乗り越えたんだ”って、
また新たな想いで、
この絵を眺めることになるのだと
思いますよ」。


絵の意味が変わる3


北斎の『神奈川沖浪裏』を

津波の絵だと思い込んでいた夫に

驚愕したtakezo


事情は、ここから↓

http://terre-ciel.jugem.jp/?eid=111

http://terre-ciel.jugem.jp/?eid=112




夫「言っておきますがね、

僕だけじゃなく、

おそらく大半のフランス人が、

この絵は津波を描いたものだと

信じていると、そう思いますよ」



T「そ、そうなんですか?」



夫「だってね、そもそも、

そういう海と山の対比みたいな

東洋哲学的とも言える

自然描写の意匠が、

欧州には存在しなかった訳ですよ。

だからこそ、

印象派画家達にとっては

文字通り印象的だったから、

模倣した訳ですよね」



T「まあ、そうでしょうね・・・」



夫「そして、欧州には、

勿論、津波も存在しません。

おそらく、ですね、

あの北斎の絵は、

多くの人間に、

嵐の海、荒れる海を描いたものだと

思われていたんじゃないか

と思います。



2004年のスマトラ沖大地震ですね、

欧州で広く、『津波』というものが

知られるようになったのは。

存在しないから、それを表す言葉もない。

それで、tsunamiという日本語が

欧州に輸入されることになりました。



そして、今回。

日本での大震災に、

我々も大変なショックを受けた訳です。

加えて、数々の報道によって、

日本はあのような海の自然災害を

ずっと経験してきたのだという

歴史的事実も知ることになります。

tsunamiという言葉は完全に定着します。



そこで、思い出す訳ですよ、

あのかくも有名な、

日本人画家北斎の絵を。

”あー、あれって、tsunamiの絵だったんだ!”

というところで、腑に落ちちゃったんですね。

・・・まあ、誤解だった訳ですが」。



絵の意味が変わる2


昨日の続きです。
北斎の『神奈川沖浪裏』を、
「tsunami」と思い込んでいた夫。


 

T「違いますよ、これは単なる波! 

高い波ですよ。

漁師が沖合で自分の仕事をしながら、

遠くに富士を眺める喜びとか、

船旅から帰ってきた船乗り達が、

陸に富士を眺められる距離まで来て、

帰ってきた喜びを実感するとか、

逆巻く波の向こうに見える不動の富士という、

動と静の対比の妙ですとか、

そういったものを描いている絵ですよ」



夫「・・・ちょっと待って下さい。

君の話を聴いていると、

富士の方が主題のような印象ですね」



・・・そうだった。

自分で喋っていて無自覚でした。

この『神奈川沖浪裏』は、

富岳三十六景』のひとつでした。

夫、いいところに気づきました。



「そうなんですよ、

この絵ではむしろ、

富士の方が主人公と言えると思います。

日本には、山を神の棲まうものとして、

畏敬する信仰があるのですが、

富士はその最たるものとして、

崇められてきました」



夫「・・・それは知りませんでした。

しかし、フランス人は、

この絵の前面に描かれた

海のど迫力に気を取られて、

後ろの富士山のことなんか

ちっとも分かっちゃいませんよ。

大体、僕が知らなかったくらいですから」



・・・言い訳がてら、

ちゃっかり自分アピールを忘れぬ夫。



しかし、確かに夫の言う通りなのでしょう。



たとえば、この絵。



 

 


 ドビュッシーの『海』の楽譜(1905年出版)。



ドビュッシーは、

北斎の『神奈川沖浪裏』を見て感化され、

交響詩『海』を作曲したとのことなのですが、

楽譜の挿絵には、『神奈川沖浪裏』が模倣されつつ、

富士は消されています。




・・・徐々に明らかになっていく、

100年余に渡って秘められてきた

日仏間の文化ギャップ!

待て、次回!



絵の意味が変わる1


読者の皆様も、
この絵はよくご存知だと思いますが・・・。↓


 
 

 葛飾北斎作『富岳三十六景』のうちの『神奈川沖浪裏』。 



19世紀末の西欧で紹介され、
ゴッホやドビュッシーらの芸術家達に
多大な感銘を与えたこの絵は、
欧米で最も知られている
代表的日本の絵画と言えるでしょう。


で、この『神奈川沖浪裏』なんですが、
3月11日以来、
フランスのメディアや機関によって

震災・津波が語られる際の挿絵に

多々使用されておりましてね・・・。

そういったものを目撃するたびに

何とも複雑な気持ちになっている

takezoです。



この絵を、facebookの
プロフィール写真に使った

若いフランス人男性がいて、

仲間うちの日本人女性から

”何を考えているのか、

あなたのページを見た日本人が

どんな気持ちになるか

分かっているのか”

と批判されたという話も、

どこかで読みました。



この男性は、

”自分の感じたショックを、

この絵で表現しようとしただけ。

日本人の気持ちを傷つけようなんて

そんなこと思った訳じゃない”と

弁明したとのことですが、

その日本人女性に共感し、

「まったく、この鈍感フランス人め!」

という思いを抱いたtakezoです。



・・・つい先日も、

フランス国内の某高校で

ーーこの高校は、

普段、日本との交流がある訳でもない

普通の高校なのですがーー、

生徒達が自発的に、

日本の被災地復興支援のための

義援金活動に乗り出してくれたと

聴きましてね。



そこまでは良かったのですが、

件の高校生達は、

この北斎の『神奈川沖浪裏』

特大版ポスターを手描きで作成し、

その横に募金呼びかけのメッセージも記し、

校内に貼り出したということも聴きまして、

またもや微妙な気分に陥ってしまいました。



T「・・・高校生達が、

善意で動いてくれたんだ

ということは、

よおく分るんですが、

日本人としては、

複雑な気持ちになりますね・・・」


と夫に話したところ、



夫「善意に決まってるじゃないですか。

なんで複雑な気持ちになるんです?」



T「いえ、この北斎の絵を使っている

というところがね・・・」



夫「?」



T「だって、高校生達は、

このポスターを見る者に、

津波を連想させようと

している訳でしょう?

でも、そもそも北斎は、

津波を描いてる訳じゃないですから」



夫「・・・ちょっと待って下さい。

この北斎の海の絵って、

津波を描いている絵じゃないんですか?」



T「え! 津波の絵だと

思っていたんですか!?」



夫「違うんですか!?」





続く夫との会話で、この北斎の絵が、フランスで、

「tsunami」と共に扱われている背景には、

歴史的な文化ギャップがあるらしいということが

判明したのでした。


(続く)




解けた謎


今日の記事は昨日の続きです。
昨日の記事を読んでいない方は、
こちらから先にどうぞ。↓



・・・確かに、私は夫に、

日本の古語を少しだけ教えたんです。



きっかけは、

オランダ在住経験のある友人から

「オランダ人の喋る英語は、

ときどき面白い」

と聴いたことでした。



オランダ語と英語は

かなり近い言語なのですが、

オランダ語の中には、

英語の古語にあたる語彙や

英語の古語に近い発音をする言葉があり、

そんなオランダ人が英語をうっかり喋ると、

本人は現代英語を喋っているつもりでも、



「拙者、明日から仕事なんだよ」

「ちょっと雪隠に行ってくるから、

相済まぬがここで荷物見といてくれる?」



・・・みたいなことに

なることもあるのだとか。



お・・・面白い!



夫は日本語がほとんど

話せないのですが

参照:http://terre-ciel.jugem.jp/?eid=48)、

もうこうなったら、

普通の日常会話はできないが、

何故か古語には詳しい、という独特の人物、

「あいつ、ちょっと面白いぜー」

と、出会った日本人の間で話題になるような、

ユニークな人気者になってもらいたいと

またよけいなことを思いつきましてね。

幾つかの古語を教えてみた訳なのですが。



それを、

「僕を騙して、非道な言葉を教えた!」

と訴えてきた訳です。



夫「君が僕に『OK』の意味だと

教えた日本語は、

『野蛮な外国人、どっか行け』

という意味だったじゃないですか!

こともあろうに、非日本人の僕に

そんな言葉を教えるなんて、

君って・・・本当に非道い奴です!」



で、夫が見せるんです、

私の留守中に読んでいたという

日本近代史の本を。



開かれたページには、


・・・江戸末期、

開国を迫る外国の圧力下、

『蛮人排斥』の気運が高まった。

これを『JOI』と言う


と書かれてありました。



・・・。



攘夷」か!



・・・しかし待って下さい。

私が教えたのは、

御意」ですよ!



T「ギョイですってば。ギョイ。

目上の相手への、

丁寧な了解・同意を意味する語です」

夫「ジョイ?」

T「違います、ギョイ」

夫「ジョイ」

T「ギョイ。ギョ・イ」

夫「・・・キョイ」



欧州人の夫にとって、

「GYOI」の発音が

こんなにも難しいとは

思ってもいませんでしたよ。



T「それとですね、

その『野蛮な外国人排斥』の方は、

ジョイではなく、ジョウイです、ジョーイ。

その本の表記が不正確なんです。

伸ばすんですよ。伸ばさなかったら、

また別の意味になるんです。

ジョーイですよ、ジョーイ。

ほら、分かります?」



夫「・・・もういいです。

よおく分かりましたよ。

やっぱり君は、僕に対して、

『野蛮な外国人め、どっか行っちゃえ!』

って思ってる訳なんですね?」



T「・・・御意」



と答えたら、

首を絞められました。



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